魅惑的で、美しい国、スリランカ。
自然のスケールの大きさといい、神秘的な体験といい、人々の素朴な生き方といい、
とにかく想像以上に刺激的で、凝り固まって融通が利かなくなっていた
私の神経回路の中を、すーっと新鮮な風が駆け巡ったようなような経験でした。
(スリランカ旅行を迷っている皆さん、少しでも気になるなら行ってみるべしです!)
そんな短くも心から満喫した南国旅の、最後にして最強の思い出。
それは。。。
コピーライターの端くれとしては、なんとかテーマをみつけて、味付けして、料理してお届けしたいと思ったのですが、うーん、こればっかりは、もう何もいうことはありません(何もいえません)。
ここはぜひ、素材のみでお楽しみください、と。
※お食事中にご覧の皆さま、ごめんなさい。
“キレイ”な話題ではございませんので、ご注意を!
「大象○煮」の文字に目がクギ付け!
コピーライターという職業柄、印刷物をみたり街中を歩いたりしていると、ついつい誤字・脱字、最近では面白翻訳などをみつけては、ツッコミを入れてしまう、という習性がありまして。
まあ、普段は独りで愉しむことが多いのですが、この時ばかりは強烈すぎて無意識のうちに旅のパートナーの服を引っ張っておりました。
ビンナワラという町にある「象の孤児院」。保護されている象さんたちの水浴び風景をしばし楽しんだ後、ガイドさんに何気なく案内されたちょっとオシャレな文房具屋さんの裏手にあった、見学用の工場でみつけた装置です。
説明書きも、もはや解読不能の領域に
旅の最終日で多少疲れていたこともあり、かなりぼーっとしながら見学していたのですが、これで一気に目が覚めた。
象の糞を原料にリサイクルペーパーをつくっているということで、私たちが案内された文房具屋さんらしいお店というのは、そのリサイクルペーパーでつくられたグッズを販売しているということでした。
なるほど、繊維を取り出すために、象のフンを煮ている訳ね。
(このあたりのもう少し真面目な(?)レポートは別の機会にご紹介します)
話を聞いてみると、ここは観光客向けに作り方を解説するために作った場所で、実際にはもう少し離れた場所にある大きな工場で生産しているとのこと。
「象の孤児院」は、スリランカでもよく知られた観光スポットなので、さまざまな国の人が訪れます。そのため、リサイクルペーパー解説ボードも、実に9ヵ国語で書かれています。日本も見習わなければ。
作り方の解説パネル。イラストカワイイじゃないですか。
日本語もあります。下から2番目ですね!
ん?
おいおい、ココナッツが怒鳴ってるし、
食べ物が象を食べちゃってるよ!
三文雑誌、、、もしや古紙のことか?
「テーブルに運ばれた手」は、想像すらわきません。
もはや私は悶絶状態。翻訳カオス。
人は、なぜアレに惹かれるんだろう。
私事ですが、4歳の甥っ子がおります。反抗期なんだか性格なんだか、何をいっても「ウンコ」と答えるので、ちょっと手を焼いておりました。
「何の絵を描いて遊ぼうか?」 「ウンコ!」
「今日は誰とお風呂入りたい?」 「ウンコ!」
「夕ごはんは何が食べたい?」 「ウンコ!」
少し前に「ウンコドリル」というのが話題になっていましたが、誰が教える訳でもないのに、どうして子供ってアレが好きなんだろう、なんて思っておりました。でも、旅先とはいえ私もこうやって騒いでいるのだから、まあ、同類か。
ちなみにこの紙の開発には、日本人の方が関わっていたらしく、日本でも「ぞうさんペーパー」として売られているそうです(ずいぶんあっさりした名前)。開発者された植田さんという方は、TV「激レアさんを連れてきた!」に出演されたり、本も出版されているということなので、詳しくお知りになりたい方はそちらをぜひ!
地元のデザイナーさんたちと提携して商品開発をしているらしく(すばらしいビジネスモデル)、確かにお店には目をひくデザインのものがたくさん並んでおりました。
でも、個人的に残念だったのは、ここまで大胆に「ウンコ」(だって「大象糞煮」ですよ!)を出すのなら、原寸大の「ウンコノート」(象さんのは丸いからきっと作りやすい)とか、作ってほしかったな(少なくとも、甥っ子は大喜びするはず)。
帰国してから数日後、何気なくTVを見ていると、横浜に「ウンコミュージアム」ができたというニュースが。
(ウーン、人はなぜ、うんこにひかれるのか。やっぱりナゾだ)
もちろん、甥っ子のお土産には
ここのノートを購入。
さあ、しっかり勉強してよね。
大好きなウンコで。